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称一朗による、日頃の思いや出来事を多種多様に綴る場。
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明日は合宿で泊まりなので更新できないね~(毎日欠かさずやってる訳じゃないんだから気にする立場ではない)と思ったので今日(3/10分)は気合入れて書いてみた。
その割には短い?…ふふふ、今日は続きがあるのだよ!

さて、せっかく設けたカテゴリー、使わないのは勿体無いよね?
という事で「思い立ったが吉日生活。こんなノリで書いちゃいました」シリーズ第二弾!
前回かなり病んでる内容だった気がするので、今度は前に見かけたカップルの会話から膨らんだ小話を創ってみた。…コレはコレで何か間違った方向に病んでる気もするけれど…もう気にしない事にした。今そう決めた!

主人公は気の弱い男の子(推定15~18歳)という設定の男目線で書いている、あるカップルのノロケた日常…のつもり。個人的な趣味やネタも含ませつつ書いたので、ニヤリとしてもらえたら幸いですな。
感想はコメントで堂々とどうぞ。言いたくない方はブラウザバックをどうぞ。誹謗中傷もかまいませんよ?
それと、恥ずかしいのでオフでこの話題禁止


では、今日のところはこの辺で。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男子生徒は、困っていた。何がどうなっているのか…。さっぱり分からなかった。
ただ、困惑していた。
今彼の隣には一人の女生徒がいた。付き合ってひと月ほどになるクラスメイト。良く目立つような容姿でもないし、何か目立つことがある訳でもない。ちょっと気の強い、けれどとても可愛い女の子。彼は彼女を大切に思っていた。
しかし。
今日は何故か休み時間になると必ずつつつ~と寄ってきて、ニコニコと何かを期待する子供のように微笑みかける彼女。その様子にただならぬ何かを感じつつも、いつものように他愛もなく昨日見たテレビの話や今朝の同級生の遅刻の話などをしているうちにチャイムが鳴る。すると、ジト~ッと恨めしそうな眼で彼の顔を2,3秒見てプイっと自分の席に戻るのだった。こんなやり取りが朝から続いていた。
(いつもなら、冷やかされるからと言って学校ではあまり近寄って来ないのに…何でだろ?)
何故今日に限ってこんなに寄って来るのか、そしてあの恨めしそうな眼は何なのか…彼はとても困惑していた。

昼休み、いつもどおりお互い別々に友達と昼食を食べる。
思った通り、男友達からは散々今日はいつになくラブラブだね~♪とか彼女と何かいい事でもあったの?とか要らない冷やかしを受けてしまった。だが、彼には彼女の行動の理由がイマイチつかめてないのだった。

昼休みが終わり午後になると、彼女は近寄ってこなくなり、その代わりに彼の顔を見てタメ息を吐くのだった。
(さっぱり…分からない。何か言いたそうにしてるんだけどな~…朝からあの変なプレッシャーのせいで言いたい事も言えないや…。)
彼は頭を抱えたくなっていた。

そんなこんなで、放課後になった。彼女はチラリと彼と見ると、諦めたように教室を出ていってしまった。
放課後は二人とも部活がある。
ちなみに彼は文化部系に所属している。彼女は運動部系に所属していて、活動の内容がまるで違うために帰る時間が全くかみ合わない。今までは帰りはお互いが休みの時くらいにか一緒には帰っていない。
そこで彼は、一つの決断をした。
(今日は一緒に帰ろう。少し待ってれば逢えるだろうし。)
今日の彼女の異変が気になって仕方がなかったのだ。彼女を待とう。ケータイに連絡するって手もあるけど、ちょっとしたサプライズもいいだろ。そう心に決めて、彼は本を開いた。

「あ…。」
ふと聞こえた声に顔を上げる。
そこには彼女がいた。ようやく部活が終わったのだろう。少し疲れたような、それでいてスッキリした顔。
「おつかれ。今日、一緒帰ろ?」
彼が言うと、彼女の表情が驚きから嬉しそうな笑顔に変わる。彼の好きな表情の一つだ。
「そ、そっか!せっかくだから、一緒に帰ってあげてもいいよ?」

久しぶりの二人での帰り道。
ここでも彼女は、時折ジッと何かを求めるように彼の顔を見続けていた。
耐えかねて彼は切り出した。
「なぁ、今日なんかあった?」
彼女はジ~ッと彼の顔を見ると、不機嫌そうに言った。
「べっつに~!!」
「そ、そうか…?」
額に汗を浮かべ、ヘタレた笑顔で彼女を見やる。
(これじゃ何も言えないな~…。)

そうしているうちにそれぞれの家への分かれ道に差し掛かる。ここで「また明日」がいつもの会話の締めになっていた。
「じゃ、今日は待っててくれてありがと。またね?」
言葉ではそう言いつつ、未だに不機嫌な空気を漂わせている彼女。
(言うなら、今しかないよな…?)
彼は心の中で拳を握り締めて、朝からずっと言えずにいた事を口にした。
「か…髪、切ったんだ?その、良く似合ってるよ。うん。」

沈黙がその場を支配した。

沈黙を破ったのは彼女。
「遅いわよ、このアホぉ!」
顔を真っ赤にしながら殴らんばかりにそう怒鳴り、家の方角に走り去ってしまった。

ここでようやく、彼にも彼女のあの態度の理由が飲み込めたのだった。
(言いたかったんじゃなく、言って欲しかったんだな~…悪いことしたナ。…言って良かったんだ。)
彼は自分のヘタレ加減にタメ息を吐くのだった。


~後日談~
家に着くと、彼女からのメールが届いた。
文面はシンプルに一文。

『似合ってるって言葉、嬉しかったよ』

そう言う彼女の満面の笑みが目に浮かび、今度は彼が赤面するのだった。
                                                       …END?
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称一朗
性別:
男性
職業:
大学生
趣味:
ゲーム・読書etc...
自己紹介:
奇人変人にカテゴライズされる男。根は真面目、でもどこか変でいい加減…そんな人間。書いた時の気分でキャラが変わるという噂も。
好きなものはネコと特撮、食べ歩き♪
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