称一朗による、日頃の思いや出来事を多種多様に綴る場。
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馬鹿と天才、ナマモノとセイブツ…。
どーも、最近人格が壊れてない?大丈夫?無理しないでよ?と言われかねない俺です。
忙しさのせいか、頭がウワーッってなっている状態が続いている。
あちこち飛び回るせいか、交通費がバカにならないくらいかかってるな~…今月定期買ったほうが安いんじゃないか?
でもようやくメドが立ちそうなところまで漕ぎ付けた…気がしないでもない。もうひと踏ん張り、寝ない生活を営むとしよう。あ、ちゃんと授業は「出る」よ?
さて、こんな忙しくて気を抜いたら寝堕ちしそうな状態にもかかわらず、妄想が一つ書けそうな気がするのでUPしとこう。(ホントに何をしてるんだろう、こいつは…)
今回は(も?)ホラーテイスト。昨日家に帰るまでの経験が元になってるので、例によって苦手なお方は自己責任で進んで下さいませ。
では、今日はこの辺で。
追伸:今、「続き」を書き終わったんだけど…なんか凄い内容になっちゃったゼ; 書いた本人が怖くなってきた…orz
どーも、最近人格が壊れてない?大丈夫?無理しないでよ?と言われかねない俺です。
忙しさのせいか、頭がウワーッってなっている状態が続いている。
あちこち飛び回るせいか、交通費がバカにならないくらいかかってるな~…今月定期買ったほうが安いんじゃないか?
でもようやくメドが立ちそうなところまで漕ぎ付けた…気がしないでもない。もうひと踏ん張り、寝ない生活を営むとしよう。あ、ちゃんと授業は「出る」よ?
さて、こんな忙しくて気を抜いたら寝堕ちしそうな状態にもかかわらず、妄想が一つ書けそうな気がするのでUPしとこう。(ホントに何をしてるんだろう、こいつは…)
今回は(も?)ホラーテイスト。昨日家に帰るまでの経験が元になってるので、例によって苦手なお方は自己責任で進んで下さいませ。
では、今日はこの辺で。
追伸:今、「続き」を書き終わったんだけど…なんか凄い内容になっちゃったゼ; 書いた本人が怖くなってきた…orz
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ある男の恐怖体験談
あの日は朝からどんよりとした天気ではあったものの、天気予報は曇りで降水確率も低かった。天気予報なんかを信用してる訳じゃないが、手荷物が増えるのはよろしくない。そう思って傘は持たずに出掛けたんだ。
日中はよかった。
少し雲が薄くなるような時もあったし、雨なんて降る気配が全くしない。これなら傘を持たずに来て正解だったな、なんて人知れずニヤリとしていた。
だが、そううまくはいかないものなんだろうな。
雲行きが怪しくなってきたのは夕方。そろそろ帰ろうかと思い始めた頃には雲の厚みは朝のそれよりも暗く、重々しくなっていた。
早めに帰れば降られずに済むかな…。
そう思って帰り支度にかかった時に限ってタイミングよく呼ばれ、帰るタイミングを完全に逸してしまった。これがそもそもの間違いだったんだろう。ここでサッサと帰ってさえいれば…。
結局、呼ばれた用事が伸びに伸び、余計な仕事まで付いてきて…と、帰りの地下鉄に乗れたのは最終の一歩手前。
乗る前には降っていなかったのに、改札を出るとパラパラと雨音がしていた。
でも、これなら傘をささずに歩いてもそこまで濡れはしないかな。
そう判断して、急ぎ足で歩く帰り道。普段はこんなに遅くなることがないので、あまりの静けさに自分の足音が耳障りに感じた。
駅と家とのほぼ中間にあたる信号を渡ろうとし、目の前で赤に変わられる。こんな時まで運が悪い、と思わずにはいられない。
ふと、前…向こう側を見ると、フードを被った少女が立っていた。背は高くなく、フードの付いている上着は赤色。下はジーンズ地の短パンで、黒っぽいストッキングにスニーカー。顔は光の加減かよく見えない。それでも結構な美人であることを期待させる気がした。
信号が変わる。フラリとした足取りで歩道を歩きだす少女。
すれ違う時に顔、見れるかな?
なんて期待する気持ちがあったのは間違いない。実際、横目でチラリとその子の顔を確認しようとした。
ちらりと、鬼の顔が見えた。
いや、気がした、と言うほうが正確だろう。その時目に焼き付いたのは、真っ白い顔。赤く小さな瞳と黒い白目。真っ赤な薄い唇…。なお悪いことに、なんとなく目が合った気さえする。
グッと息が詰まり、思わず駆け出しそうになったが、ゆっくりと信号を渡り切る。
振り返ったら終わりだ。振り返っちゃダメだ…!
それだけを考えて足早にその場から遠ざかる。
一体何だったんだろう…。
少し歩くと気は楽になり、歩を緩める。雨に濡れて垂れ下がる前髪をかき上げると、ほとんど気にならなくなっていた雨の感触が戻ってくる。
いや、嫌な見間違いだろう。失礼なことをしたな…。
今さらどうしようもない事を考えながら先を急ぐ。すると、後ろから車の音とライトが近づいてきた。いつもの癖、というか習慣のような感覚で振り返って車体を確認しようとする。
ちらりと、赤いフードが見えた。
さっきすれ違ったあのフードの何者かが、近づいてくる車のライトの影に映った気がした。
マズイ!と首を前へ向け、再び急ぎ足になる。いや、さっきよりも必死に前へ進む。背中から嫌なプレッシャーを感じてしまう。しかし、振り返るなんて、出来なかった。
もし、振り返って姿を確認してしまったら、どうなるんだろう…。
そんな思いで頭は一杯だった。
道に溜まった雨を蹴散らすように歩く。その音は静まりかえった道に騒がしいほどに響く。
なのに、聞こえてしまった。
ぱちゃ、と。
自分以外の足音を。水溜りを踏む音を…。
全身に毛が逆立つような恐怖が駆け巡る。背筋に悪寒が走り、嫌な汗が噴き出す。
走り出したくなるような背後からのプレッシャーが恐ろしくてたまらない。
もっと早く、もっと早く!
走るような速度で道を行く。さっきの音はもう聞こえない。いや、この耳には聞こえないだけなのか。
止まる事も振り返る事もどこか明るいコンビニに逃げ込む事もできなかった。
ただ、家を目指した。
バンッと自分でも驚くような音をたてて玄関の戸が閉まる。急いで鍵をかける。ついている鍵は全てかけていく。部屋に入り、電気を点ける。
明るい場所に入ったことで気が緩んだのか、自然とふぅ、とため息をつく。
窓のほうに目をやると、朝あけたままにしていたカーテンがある。ブラインドのお陰で外から覗かれる心配はないが、近所迷惑になるかもしれないな、とカーテンを引く。その時。
ブラインドの向こう、道路のほうに赤いモノがちらりと映った。
ジャッとカーテンを閉め切り、完全に視界から窓を遮る。
結局、その日は電気を消す事も寝る事も出来なかった。
一夜明け、キラリとまぶしい朝になった。
その眩しい朝日に励まされるように、意を決してカーテンを開け、ブラインド越しに外を見る。
…何もいない。
さすがに気にし過ぎかとひとり誰へともなく呟き、苦笑いを浮かべる。
着替えを済ませ、荷物を確かめ、鍵を開け、外へ出る。
晴れ晴れとした朝の空気の中、背後を気にすることなく道を行く。昨日のは気にし過ぎだったんだ、と心から自分がバカらしくて笑えてくる。
昨日少女とすれ違った信号へさしかかるも、もう意識したりはしなかった。しかし、目の前で赤に変わる信号。仕方なく変わるまで待つ。
「今度はお家の中も見せてね…」
突然耳元で女の声がした。
あわてて振り返るが、後ろにも隣にも誰もいない。明るく静かで清々しい朝の道に、一人いるだけなのに。
その声はリアルな響きを持って耳にこびりついていた。
今度…お家の中…
再び背筋が寒くなった。
次の雨の日が怖くて仕方がない。
ある男の恐怖体験談
あの日は朝からどんよりとした天気ではあったものの、天気予報は曇りで降水確率も低かった。天気予報なんかを信用してる訳じゃないが、手荷物が増えるのはよろしくない。そう思って傘は持たずに出掛けたんだ。
日中はよかった。
少し雲が薄くなるような時もあったし、雨なんて降る気配が全くしない。これなら傘を持たずに来て正解だったな、なんて人知れずニヤリとしていた。
だが、そううまくはいかないものなんだろうな。
雲行きが怪しくなってきたのは夕方。そろそろ帰ろうかと思い始めた頃には雲の厚みは朝のそれよりも暗く、重々しくなっていた。
早めに帰れば降られずに済むかな…。
そう思って帰り支度にかかった時に限ってタイミングよく呼ばれ、帰るタイミングを完全に逸してしまった。これがそもそもの間違いだったんだろう。ここでサッサと帰ってさえいれば…。
結局、呼ばれた用事が伸びに伸び、余計な仕事まで付いてきて…と、帰りの地下鉄に乗れたのは最終の一歩手前。
乗る前には降っていなかったのに、改札を出るとパラパラと雨音がしていた。
でも、これなら傘をささずに歩いてもそこまで濡れはしないかな。
そう判断して、急ぎ足で歩く帰り道。普段はこんなに遅くなることがないので、あまりの静けさに自分の足音が耳障りに感じた。
駅と家とのほぼ中間にあたる信号を渡ろうとし、目の前で赤に変わられる。こんな時まで運が悪い、と思わずにはいられない。
ふと、前…向こう側を見ると、フードを被った少女が立っていた。背は高くなく、フードの付いている上着は赤色。下はジーンズ地の短パンで、黒っぽいストッキングにスニーカー。顔は光の加減かよく見えない。それでも結構な美人であることを期待させる気がした。
信号が変わる。フラリとした足取りで歩道を歩きだす少女。
すれ違う時に顔、見れるかな?
なんて期待する気持ちがあったのは間違いない。実際、横目でチラリとその子の顔を確認しようとした。
ちらりと、鬼の顔が見えた。
いや、気がした、と言うほうが正確だろう。その時目に焼き付いたのは、真っ白い顔。赤く小さな瞳と黒い白目。真っ赤な薄い唇…。なお悪いことに、なんとなく目が合った気さえする。
グッと息が詰まり、思わず駆け出しそうになったが、ゆっくりと信号を渡り切る。
振り返ったら終わりだ。振り返っちゃダメだ…!
それだけを考えて足早にその場から遠ざかる。
一体何だったんだろう…。
少し歩くと気は楽になり、歩を緩める。雨に濡れて垂れ下がる前髪をかき上げると、ほとんど気にならなくなっていた雨の感触が戻ってくる。
いや、嫌な見間違いだろう。失礼なことをしたな…。
今さらどうしようもない事を考えながら先を急ぐ。すると、後ろから車の音とライトが近づいてきた。いつもの癖、というか習慣のような感覚で振り返って車体を確認しようとする。
ちらりと、赤いフードが見えた。
さっきすれ違ったあのフードの何者かが、近づいてくる車のライトの影に映った気がした。
マズイ!と首を前へ向け、再び急ぎ足になる。いや、さっきよりも必死に前へ進む。背中から嫌なプレッシャーを感じてしまう。しかし、振り返るなんて、出来なかった。
もし、振り返って姿を確認してしまったら、どうなるんだろう…。
そんな思いで頭は一杯だった。
道に溜まった雨を蹴散らすように歩く。その音は静まりかえった道に騒がしいほどに響く。
なのに、聞こえてしまった。
ぱちゃ、と。
自分以外の足音を。水溜りを踏む音を…。
全身に毛が逆立つような恐怖が駆け巡る。背筋に悪寒が走り、嫌な汗が噴き出す。
走り出したくなるような背後からのプレッシャーが恐ろしくてたまらない。
もっと早く、もっと早く!
走るような速度で道を行く。さっきの音はもう聞こえない。いや、この耳には聞こえないだけなのか。
止まる事も振り返る事もどこか明るいコンビニに逃げ込む事もできなかった。
ただ、家を目指した。
バンッと自分でも驚くような音をたてて玄関の戸が閉まる。急いで鍵をかける。ついている鍵は全てかけていく。部屋に入り、電気を点ける。
明るい場所に入ったことで気が緩んだのか、自然とふぅ、とため息をつく。
窓のほうに目をやると、朝あけたままにしていたカーテンがある。ブラインドのお陰で外から覗かれる心配はないが、近所迷惑になるかもしれないな、とカーテンを引く。その時。
ブラインドの向こう、道路のほうに赤いモノがちらりと映った。
ジャッとカーテンを閉め切り、完全に視界から窓を遮る。
結局、その日は電気を消す事も寝る事も出来なかった。
一夜明け、キラリとまぶしい朝になった。
その眩しい朝日に励まされるように、意を決してカーテンを開け、ブラインド越しに外を見る。
…何もいない。
さすがに気にし過ぎかとひとり誰へともなく呟き、苦笑いを浮かべる。
着替えを済ませ、荷物を確かめ、鍵を開け、外へ出る。
晴れ晴れとした朝の空気の中、背後を気にすることなく道を行く。昨日のは気にし過ぎだったんだ、と心から自分がバカらしくて笑えてくる。
昨日少女とすれ違った信号へさしかかるも、もう意識したりはしなかった。しかし、目の前で赤に変わる信号。仕方なく変わるまで待つ。
「今度はお家の中も見せてね…」
突然耳元で女の声がした。
あわてて振り返るが、後ろにも隣にも誰もいない。明るく静かで清々しい朝の道に、一人いるだけなのに。
その声はリアルな響きを持って耳にこびりついていた。
今度…お家の中…
再び背筋が寒くなった。
次の雨の日が怖くて仕方がない。
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